東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ

仕上刀の角度を変える

2014年05月23日 Weblog

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

印鑑の彫刻作業で使う仕上刀(しあげとう)の角度を少し変えました。彫刻作業に使う刃物は、大きく分けて2種あり、印刀(いんとう)と仕上刀があります。印刀は荒彫り(あらぼり)で初めの彫刻作業に使うので、彫る場所により幅の広い、狭いの違いがあり1号刀から6号刀くらいまであります。仕上刀は1種のみですが、予備も含め2本持っています。

荒彫りのあと仕上刀を使い、外枠を細くして字の線質を滑らかにして、起筆、送筆、終筆表現を出していきます。今回は、仕上げ刀が厚刃になり過ぎて、鋭角部分、特に外枠と文字の接点に仕上げ刀が入りにくくなったので、少し薄刃に変えました。師匠からは修行時代に「仕上げ刀は、槍(やり、先が尖っている状態)で厚刃がいい。」と聞いていました。

砥石の仕上げ砥(しあげと)で、研いでいるうちに少しずつ厚刃になってきたようです。仕上げ砥よりも早く刃物を研げる人工砥石を使って角度を変えて、それから丹念に仕上げ砥で、研ぎました。刃物研ぎも職人の一つの仕事で、師匠がよく「刃物が研げなきゃ、職人じゃない。」と言っていたのを思い出しました。



▲上の黄色の砥石は人工砥石、下は仕上げ砥石です。
人工砥石にある黒い水は、刃物を研いだ時に出る鉄分です。
左端は名倉砥(ながらと)で仕上砥石と一緒に使います。
左上は竹の棒で、印刀を研ぐ時に左手で印刀を
押さえます。やや薄刃に変えた仕上げ刀を置きました。


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