東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



印鑑の側面に格言入り

2012年12月04日 印鑑の素材

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

先月、「印鑑の側面に格言を入れて下さい。」というご注文がありました。格言は『初心忘れず』です。おそらく、世阿弥(中世の能楽者)の『初心忘るべからず』からの言葉と思われます。何事においても、始めた頃の謙虚で真剣な気持ちを持ち続けていかねばならないという戒めの格言です。

お寺のご住職であり、大学で教鞭を取っている先生からのご注文でした。卒業していく学生さんにお祝いで差し上げるというお話でした。印鑑の側面に文字を入れる場合、その文字を側款(そっかん)といいます。多くは石印材などの側面に、彫り上げた日にち、作者名などを入れます。正方形の角印に入れることが多いです。

側款は入れる位置も決まっていて、真上から見て左側(時計でいう9時の位置)に入れます。右利きの人が捺印しようとすると、右手に持った印鑑の左側の文字が見えることになります。今回のご注文もそのように文字入れさせていただきました。

ギフトの印鑑、記念品の印鑑の場合には、側款に送り主さまの好きな言葉、座右の銘などを入れてお贈りする、というのも一つのよいアイデアと思いました。


▲側款入りの白水牛印鑑です。左端はシャチハタのネーム9です。
側款彫刻の代金は一本、950円でお受けしています。



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