東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ

印鑑の文字(12) 吉相印体

2008年10月04日 印鑑の文字


──── 八王子で印鑑を作り続けて100年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
10月4日(土)、八王子は気持ちのよい秋晴れとなりました。
午後1:30現在で店の温度計、気温、25度、湿度は65%です。夏場よりも湿度が少なくて更に過ごしやすくなっています。

今日は、印鑑の文字で「吉相印体」(きっそういんたい)です。開運吉相体ともいい、縁起を担ぐ方におすすめです。また、人生の節目(就職や結婚)にギフトで印鑑を、というお客様にもお薦めしています。

この書体、基本は印鑑の文字シリーズの初めのほうに取り上げた、篆書(てんしょ)と同じです。広い意味では篆書のひとつとも言えます。

篆書の文字の線質をかなり太くして、線の太さが隣の線との間隔よりも太いくらいまで太くします。通常の篆書だとここまでは太くなりません。

文字の起筆や終筆を、外枠や隣の文字に付けていきます。こうすると文字が絡(から)まりあって、何という文字かますます判読しにくくなってきます。印の中に空き(スペース)がないように、文字を入れていくという方法を取ります。八方(はっぽう)篆書体ともいわれ、外枠の四方八方に文字を付けていくわけです。

実印や銀行印は、使うご本人だけが判読できて、他人には判読しにくい、くらいが丁度よい、と言えます。読みにくい(判読しにくい)という点では、この「吉相印体」が一番です。


▲縦書きで「田島」と彫ってある。「島」字がやや窮屈になる。


▲横書きで「田島」と右から彫ってある。右からは読みにくいが銀行印向け。

楽善堂のホームページ
http://rakuzendo.com

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