東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



印鑑(花押印 4)

2009年06月06日 印鑑の文字

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
昨日も今日も八王子は小雨交じりの天気です。もう梅雨に入ってしまったのでしょうか。

花押の作風の中に「明朝体」というものがあります。中国の明代(1368〜1644)の洪武帝の頃に始まったので、この名前があります。日本では室町時代の末期から使用され始めました。花押の上と下に水平な線があり、下の線をかなり長く引くのが特徴です。

活字にも明朝体があり、こちらの方が皆さんには馴染みがあると思います。学校で習う書体は、楷書体です。楷書体は横線が右肩上がりですが、明朝体の横線は水平です。活字も花押も横線が水平と言う点では、共通部分があります。

徳川家康が使った花押が下記のもので、以後一世を風靡するようになりました。別名、徳川判とも呼ばれています。明朝体花押は、花押の形式として最も完成された書体です。  (花押印のブログは今回で終了です。)


▲この花押は徳川家康のもの。明朝体の作風特徴がよく出ている。


花押印のページhttps://rakuzendo.com/shohin/shohin012.html

八王子 印鑑 楽善堂のホームページ https://rakuzendo.com





コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。
内容をご確認の上、送信ボタンを押ししてください。