東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



同型印の作成

2012年07月31日 印鑑の業界

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

猛暑日が続いています。先週、印鑑リフォームのホームページにある、「同型印の作成」紹介の箇所、ページを削除しました。私の所属する東京都印章技能士会の会長さん経由で、社団法人、全日本印章業協会から、指導助言がありました。7月上旬のことでした。

「同型印を行使の目的を持って作ることは違法になりますが、作ること自体は法令に違反する行為ではありません。(中略)然るに同型印を作成販売することは、わが国の印鑑登録制度の信頼を損なう恐れのある行為で、同義的責任は大変大きいと言わざるを得ません。」という内容の説明文をFAXでいただいていました。

その後、八王子商工会議所で弁護士による法律相談の日にちがあり、申込みをして弁護士の先生に相談をしました。「平澤さんが敢えて大きなリスクを負うこともないから、この仕事はお薦めできませんよ。弁護士の立場からでなく友だちとして助言します。」と言ってくれました。この弁護さん、以前からボランティア活動で知り合いでした。私の言い分は、「印鑑の所持者が他人でなく本人であれば同型印の作成は問題ない」でした。弁護士さんは「平澤さんが、本人確認すること自体、難しいことですよ。偽造のパスポートもありますから」というアドバイスでした。

今までは、ご来店のお客様の顔と免許証の写真で本人確認をして、印影(書類に捺した押し型)から同型印を作成しましたが、このサービスは中止にします。外枠の欠けた印鑑を持参いただいた場合のみ、同じ押し型に作成は可能です。印影から作成してしまうと、もし紛失した印鑑が発見された場合、同じ印鑑がこの世に2本あることになります。外枠が欠けた印鑑はリフォームして1本だけです。

業界人として、印鑑は、“唯一無二”(ゆいいつむに)、オンリーワン、であることに最大の値打ち、特徴があることを再認識しました。

更新をした印鑑リフォームのページです。
楽善堂の印鑑リフォーム専用ペーhttps://inkan-reform.com


▲都立小宮公園です。朝の散歩に立ち寄りました。
木製の机とベンチが木蔭を一層涼しくしています。
本文とは関係ありません。


八王子 印鑑 楽善堂のホームページ https://rakuzendo.com





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