東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ

東映株式会社さんからご注文

2015年10月23日 店舗経営 接客

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

先日、東映株式会社、東京撮影所さんからご注文がありました。掲載の許可をいただけたので、ブログ記事に致しました。時代劇の撮影用に石の印材に文字を彫って下さい、という内容です。印材を送って来られて、巴林石の一辺21ミリの正方形角印(昔風の言い方だと七分角) でした。

印材が送られてくる数日前にお電話があり、「江戸時代に使っていた落款印なので。」というお話でした。時折、美術館で浮世絵などを見るのは好きでしたが、作風までは記憶にありません。店を閉めてから、駅前の本屋さんに行き、立ち読みで、浮世絵にある落款印(正方形の印で、主に作者の雅号を彫る)ばかりに注目してみました。

改め印といって、寛政の改革以降に「検閲完了」の意味で「極」の文字を彫った丸印は、多く見ることができましたが、落款印は全ての作品にはありません。『朱文なら、枠と文字の太さがほぼ同じ、角は丸くして、枠の線質はやや丸く、』など気が付きました。

巴林石が送られてきました。石とともに、印稿(仕上がりのデザイン)が同封されていました。「このデザインで彫って下さい」というご指示がありました。少し拍子抜けもしましたが、ほっとできました。作風はお客様の指示通りなので、時代考証などの責任は私にはなくてよかった、の思いでした。映画の中で、一瞬でも印影は映るので、目の肥えた観客に「これは昭和の作風だ」などと言われては、職人の恥だと思いました。



▲お送りいただいた巴林石です。上部に鶏の彫り物がありました。


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