東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



粋なお客様

2013年03月29日 店舗経営 接客

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

昨晩のことを書きたいと思います。午後7:00に店を閉めてレジスターで現金の売り上げを調べていたら、店の横のチャイムを鳴らす方がありました。両親が店の裏に居住しているので、友人関係の訪問かもしれないと思っていたら、ゴム印の仕上がりを取りに見えたお客様でした。

正面に回っていただくようにお伝えして、店を開けました。閉店後に再度店を開けることは月に1、2度はあります。お釣銭に2000円と少々の銀貨、銅貨をお出ししました。このお客様は「ご迷惑かけたから、これでお茶菓子でも買って下さいよ。」とおっしゃって、1000円札を1枚置いて行かれました。1度はお断りしましたが、お受け取りになる様子もなく、甘えさせていただきました。

外までお見送りをしたら、今度は名刺のご注文を口頭でいただきました。通常は閉店後なら受注原稿の作成は翌日になりますが、ご祝儀をいただいたお客様なので、即、受注原稿を作成してしまいました。私としても嬉しく、「このお客様のためなら」という気持ちになれました。

8時過ぎに店を出て、帰り道ローソンで家族5人分のスィーツを買って帰りました。もし自分が今度はお客の立場になり、閉店後の店を訪れたらこんな“粋な所作”をしてみたい、そんな思いになりました。


▲八王子の富士森公園の桜です。
本文とは関係ありません。29日(金)撮影


八王子 印鑑 楽善堂のホームページ https://rakuzendo.com

楽善堂の印鑑リフォーム専用ペーhttps://inkan-reform.com





コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。
内容をご確認の上、送信ボタンを押ししてください。