東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



1本の虎目石の印材を2本に

2017年05月12日 お知らせ

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて125年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

町田市からのお客様で、黄色の虎目石(青色の虎目石もある)を2本に切って、短くなった印材にそれぞれ名前を彫って下さい、というご注文がありました。おじいさまの形見の印材で、二人のお孫さんに形見分けで使ってもらいたい、というお母さまのご希望でした

 

数軒のはんこ屋に問合せしてみて、受けてくれずに当店、楽善堂で受注致しました。「1年くらい捜してきて、やっと作成してくれるところが見つかった」と喜んでいらっしゃいました。通常、印材の長さは6センチです。「2本にすると3センチ弱になりまますが、よろしいでしょうか?」と確認してご了解をいただきました。印鑑リフォームは数多く受けてきましたが、1本の印材を2本に切って彫る仕事は初めてでした。1番の問題点は、2本になった印材のうち、上部にあった印材は頭部が丸くできているので、捺す時に掌(てのひら)にあたっても痛くありませんが、下部にあった印材は切断面なので頭部が丸くありません。石印材の加工職人さんにお願いしたら、頭部を丸く加工する仕事も受けてくれました。

珍しいご注文にも可能なかぎり対応したい、と思っております。

 

▲6センチある黄色の虎目石です。

▲3センチ弱に短くなりました。

▲シャチハタネーム9と高さ比べするとかなり短いです

       

 



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