東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



印鑑の寸法(サイズ)その2

2008年11月01日 印鑑の歴史


──── 八王子で印鑑を作り続けて100年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

前回のその1と重なりますが、少しだけイントロで説明します。
印鑑の寸法(サイズ)の物差しは、伝統的な曲尺(かねじゃく)が基本になっています。
サイズをかっこの中に書いて説明し、印鑑の寸法と書いたのはこのためです。
大工さんも建築時に使っている1寸=30.3ミリの規格です。

今日は、印鑑の長さについてです。寸法と言えば普通は直径よりも長さですね。
現在は2寸(約6センチ)が主流になりました。
20年くらい前までは、銀行印や仕事印は6センチでも、実印は1寸5分(4.5センチ)を
オススメすることが多かったものです。さらに女性用に1寸2分(3.6センチ)なんて短いものも
ありました。現在、当店、楽善堂でもこの手の印材も保管しております。特にこの寸法の
印鑑が収納できるケースが欲しい、といってお見えになるお客様があるので、ご用意しておきます。

6センチより長い印鑑は、7.5センチ、9.1センチとあります。この規格も5分
(1.5センチ)ずつ長くなっています。

印鑑材料やケースは、1点ものでも特注サイズを作ることが可能です。
例えば、7センチちょうどがいい、というご指定なら1本でも作成できます。
ただ、ケースがピッタリのものがないので、ケースも特注で作るようになります。
皮の袋ならば、既製のものでも大きめの皮袋で対応できます。



▲黒水牛の印材。左から36ミリ、45ミリ、45ミリ(キャップ付き)、60ミリ、75ミリ、91ミリ



▲91ミリの印材だと、このように握って押すことができる。

楽善堂のホームページ
https://rakuzendo.com


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