東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



印鑑の彫刻(荒彫り)

2008年11月20日 印鑑の文字


──── 八王子で印鑑を作り続けて100年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

印鑑の作成で「字入れ」の次は「荒彫り」と言われる作業です。
写真は荒彫りに使う道具一式です。

作業の工程は、字入れ⇒荒彫り⇒仕上げ  ですが、見習い修行で習う手順は、荒彫り⇒仕上げ⇒字入れ となります。
初めに荒彫りから習うわけです。でもその前に印刀(いんとう、印鑑を彫る彫刻刀)を砥石(といし)で研いで、刃を付けていく
作業もあります。問屋さんから来たばかりの印刀はまだ刃が付いていないので、自分で切れるように刃をつけます。

私の師匠の言で「職人は刃を作れないと職人じゃない」があります。
切れる刃を付けられるようになるには、修練が要りました。

印刀は大工さんが使うノミの超小型の刃物と考えていただければイメージはつかめるかと思います。たいてい5〜6本あり、
彫る場所によって印刀の幅をかえます。狭い所を彫るなら1号刀といって一番細い印刀、最後に不要な部分を削除するなら、
浚い刀(さらいとう)といって一番幅広の印刀が効率がいいです。

篆刻三法の中に刀法があり、刀法の極意は「百錬自得」です。
理屈でなく、ひたすら稽古の中で体に覚えさせる習得法です。


▲荒彫りの道具。左端は棒台、ここに右端の挟み木を置いて彫る。小さな皮の輪は指皮、
左手の親指に入れてから印刀を乗せる。

楽善堂のホームページ
https://rakuzendo.com


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