東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



キャップ付の象牙印材(長さ36ミリ)

2021年02月20日 お知らせ

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

 先日、印鑑リフォームのお客様が見えて鞘付(さやつき・キャップ付きのこと)で長さ36ミリの象牙をお持ちになりました。20代に見える男性の方で「曾曾(ひいひい)おばあさんの持っていた象牙印鑑です。」とおっしゃいました。おばあさんでも2世代上ですから「曾曾」となると、4世代も上の方です。

 40年程はんこ屋の仕事をしていて、珍しい印材を拝見しました。36ミリの長さは昭和の時代には、よく見かけて彫っていましたが、象牙で鞘付は記憶にありませんでした。鞘の長さが印材の長さに比例して短いものだと、改めて感じました。令和の時代、印鑑の長さはほとんど60ミリ(二寸)が主流になりました。このお客様の曾曾おばあ様の時代だと、明治の頃の印材かと思います。

 一度彫ってある象牙印材をリフォームするので、彫刻面を平面に削りましたが、長さは1ミリは短くならず35.25ミリくらいになりました。鞘を付けて印鑑ケースに収めても、ほとんど違和感がありませんでした。

 20代の若い方が、曾曾おばあ様の印鑑をリフォームして再利用なさる、とてもよいことだと思いました。起業をなさるのに使う実印とおっしゃていました。事業の成功を曾曾おばあ様もお祈りのことと思います。

印材の3種の長さに対応する鞘(さや)です。上段より、
長さ36ミリ印材 ⇒鞘は9ミリ(三分丈)
長さ45ミリの印材 ⇒鞘は12ミリ(四分丈)
長さ60ミリの印材 ⇒鞘は18ミリ(六分丈) 
となります。
印鑑ケースは印材に合わせてできており、これは長さ36ミリに鞘が付いている印材用の
ケースです。鞘が収まる部分は鞘の形に、くり抜いてあります。


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