正方形の水晶印材をお預かりして実印としてフルネームを彫りました。ご注文時にお客様から「これを収納できる印鑑ケースも付けて下さい。」と言われました。一辺の長さは、13.5ミリ、長さは45ミリの水晶でした。既製で近い規格のケースとなると、在庫では直径18ミリの円形印材用で、長さは60ミリならばありました。直径15ミリ用のケースだと、フタが閉まりませんでした。
お客様の前で水晶印材を収納してみて、印材が短くて15ミリ空白ができるので、ぴったり収納できるケースをお客様のご希望で特注で作ることになりました。ほとんどの印鑑ケースは、印材が円形であるので、収まる窪みも円形に作ってあります。ここを船底でなく角底に掘って作り、小さな朱肉部分も正方形に作れば、おあつらえ物の印鑑ケースになります。
10日程、日にちが掛かりましたが、ぴったりと収納できる角印用のケースが問屋から仕上がってきました。外側の革の色はご希望により紫色で作成しました。ご希望の物が仕上がり、お客様には大変喜んでいただけました。
《年末ごあいさつ》
今年も残すところ、1週間程になりました。楽善堂のブログを読んで下さり、誠にありがとうございました。来年も1週間に1度位のペースですが、日々の仕事で感じたこと、経験させていただいたことなど、つづっていきます。ご愛顧、よろしくお願い致します。
来年の皆様のご健康、ご多幸をお祈り致します。 四代目店主 平澤 東
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