オリジナルのジョイント式スタンプ

印鑑リフォーム.com > 楽善堂店長ブログ > ゴム印(ラバースタンプ) > オリジナルのジョイント式スタンプ

東京八王子印鑑文字工房楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂四代目店長平澤東のブログ

2017年04月01日ゴム印(ラバースタンプ)

──── 八王子で印鑑を作り続けて125年 ────
こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤　東(とう)です。

今年の春は遅く四月になっても冬のような寒さです。

今日はジョイント式スタンプのご紹介です。
ゴム印で、社名、住所、電話番号などが各1枚で使えて、
3枚を重ね合わせて3行のゴム印にする組み合わせ式のスタンプは
多く出回っています。1枚のゴム印の上部身に凸面、下部に凹面が
あって、組み合わせます。

これに対して、数字、英文文字など、1文字を隣の文字と組み合わせる
スタイルのゴム印があります。「ジョイント式柄付スタンプ」が(有)谷本ゴム印店
(既製ゴム印のメーカー)から出ています。￥マークもあるので、￥1000、￥2500
のうな印字が可能です。０(ゼロ)は3個入っています。既製品で2号活字(1文字7ミリ位)
の数字セットで、1570円(税込)程です。

今回、このゴム印で、縦書き用、漢数字が欲しい、というご注文がありました。
既製品では存在しません。プラスチックの台木(だいぎ、ゴム印の指で持つ部分)
だけを谷本ゴム印店さんから取り寄せておいて、ゴム印を木製の台木を作る
メーカーに発注して貼り付けてもらいました。

ネックだったのは、台木のサイズでした。漢数字は全角のサイズ、組み合わせの
可能なプラスチックの台木は、数字、英文用なので、半角サイズしかありません。
漢字の活字は2号活字ですが、台木は1号用(2号よりも1回り大きい)を使用しました。
「平成」のゴム印は、プラスチック台木を2本合わせて、そこに平成のゴムを貼りました。

お客様のご希望を聞きながら、小さな発明ができてオリジナル商品を作ることができました。