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先週、横浜市から車を飛ばして雨天の日に、ご来店のお客様がありました。すでに彫ってある印鑑を3本お持ちになり、「この中から1本を彫り直して下さい。」というご希望でした。3本の内、2本はお父様の遺品でした。ご苗字は同じなので、実印登録をしていなければそのまま使うこともできます。
3本の印鑑を拝見して私からご提案したのは、「印鑑は管理していくものなので、数本の中ではっきりとそれぞれが区別がついた方が良いですよ。」でした。横書きのご苗字はすでにお持ちだったので、今回のご注文は、篆書で縦書きでお受けしました。篆書は1つの文字でも数種あるので、お持ちになった篆書の文字とは違う篆書を選んでお彫りさせていただきました。
今回の接客をして気が付いたことです。何も持たずにご来店なさるよりも、今までお使いの印鑑をお持ちになると、お客様のご注文時にどんな書体、作風の印鑑をご提案できるか?がわかってよい、と思いました。このお客様からは「この印鑑にちょうどよいサイズの印鑑ケースは?」というご質問もありました。印鑑の長さは45ミリでした。現在はほとんどが60ミリで、45ミリの長さは昭和の時代に多くあったものです。当店には45ミリだけでなく、36ミリの印鑑用ケースもあるので、印鑑ケースも選んでいただきました。
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