東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



印稿をご希望のお客様

2011年09月09日 店舗経営 接客

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

朝晩は暑さも遠のき過ごしやすくなりました。
先日お見えになったお客様で、「印鑑の彫り上りがどんな感じかを今、見たい」という方がいらっしゃいました。印鑑に入る文字を紙に書いたものを印稿(いんこう)と言います。仕上がりのラフデザイン的なものです。

その場で書いて見ていただき、納得いただいてご注文をいただきました。実印や銀行印に多く使われる篆書(てんしょ)は、文字により判読できなくなる文字がしばしばあります。
また、楷書で画数が少なくても篆書なら画数を増やした字を選べる、という利点もあります。

下記の印稿は「やまぐち」と書いてあります。このブログ用に書いた印稿で、お客様からいただいた仕事の文字ではありません。「山」字も「口」字も楷書だと画数が少ない字ですが、篆書ならこのように作れます。この「山口」さんは篆書に近い“吉相体”です。篆書を太くして、起筆、終筆を外枠に付けます。

「どんな印鑑に仕上がるか、楽しみだ」というお客様と「仕上がった文字が好みに合うか、やや不安だ」というお客様もあります。印稿は時間をいただければ翌日くらいまで待っていただき、FAXやメールで送るサービスもしております。


▲印稿をすぐに書けるように印稿用紙を用紙してあります。
丸の中に細いラインがあるのは地割線(じわりせん)で、文字の端が乗る線と
左右、上下の中心を示す線です。



八王子 印鑑 楽善堂のホームページ https://rakuzendo.com

楽善堂の印鑑リフォーム専用ペーhttps://inkan-reform.com





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