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先日、神奈川県のお客様から、法人用(会社用)印鑑のリフォームご注文をいただきました。印鑑のリフォームは個人印鑑を彫り直すことがほとんどですが、時々、法人用印鑑(正方形の印鑑(角印)、二重丸のデザインの印鑑)の仕事もあります。今回は、象牙の角印、黒水牛の角印の2本をお預かりして「どちらかに彫り直したいが、どちらが良いか見て欲しい。」というご希望でした。
象牙の角印を拝見したら、前の印(しるし)の鋲(びょう)がなく残念ながら落ちていました。黒水牛の角印の鋲は象牙製でしっかり付いていて、前の印の役割を果たしています。象牙の方は長年の使用のため側面部に朱肉が付いていて、一度アルコールで拭いて汚れを落とそうとしてみましたが、少しの汚れしか落ちませんでした。お客様に「黒水牛の角印をお薦めします。」とお答えしました。
書体に関してはご希望の作風を伺い、印稿(仕上がりのデザイン)をメールでお送りしてOKのお返事後に彫らせていただきました。黒水牛で1辺が27ミリと、新規ではほとんど受注の無い寸法でした。輪郭(外枠)は、やや太めに仕上げたので、輪郭は欠けることなく長くお使いいただけると思います。
今回の記事の内容と違って申し訳ありませんが伺いたいことがあります。象嵌師の民生さんと東民さんは何か血縁等の関係があるのでしょうか?長年象嵌印材に興味をもっていましたがもしご存知であればご教授願いたいと思います。