東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



くりかえし符号 2 「ゝ」

2010年06月30日 印鑑の文字

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

早いもので、今日、6月30日で今年も前半が終わり、後半の1年に動いていきます。
28日の月曜日から雨模様で朝の運動は、ジョギングでなく傘をさしての散歩です。

前回のブログで「々」の文字について書きました。「々」は漢字専用の繰返しの記号ですが、他に、ひらがなを繰り返す場合の「ゝ」とカタカナを繰り返す場合の「ヽ」があります。2つの記号とも、『JIS漢字字典』財団法人 日本規格協会刊行によれば「仮名または漢字に準ずるもの」の分類の中で「繰返し記号」と出ています。

例として、夏目漱石の小説の「こころ」が「こゝろ」と表記されたり、日常の文章で「そのまま」を「そのまゝ」と書いたりします。個人のお名前で印鑑の注文としていただいた場合、かなり前に「すゞ子」さんという仕事がありました。「すず子」さんの2文字目の「ず」が「ゞ」になっています。この字(記号)も篆書の辞書にはなく、「篆書の作風的な」字にするしかありません。今回は、ブログ用に下記のような印を作ってみました。

手書きで文字を書いていく場合には、「々」も「ゝ」も同じ文字を書く面倒さを減らすので、便利な記号ですが、ひとたび、キーボード入力ということになると、IMEパッドの手書き入力で文字を捜すので、返って手間がかかってしまうという、おかしなことになります。


▲篆書(てんしょ)の印、「すゞ子」さん、です。


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