東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



つげ印材のリフォーム

2020年04月25日 お知らせ

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて125年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

印鑑リフォームの仕事の中で、時々、つげ(柘植)の印材を彫り直すことがあります。印鑑リフォームの印材で多くは、象牙、水牛、石印材の瑪瑙(めのう)や水晶です。つげの印材をお預かりする時にお客様にお伝えしていることは以下の点です。

1.つげ印材は材料費はお安いので、リフォームのお代金は新規で(材料を当店の印材を使う)お作りする場合から10%程しかお値引きになりません。

2.お持ち込みの印材を頻繁に長年使っていた場合、朱肉を印材が吸い上げているので、彫刻面を一度平面にしてもまだ朱肉が残っていて、リフォーム後の文字を捺した時、印面の油が朱肉をはじいてしまい、鮮明な文字が印字できません。

3.お客さんの想い入れ、例えば、「長年おじいさんが愛用していた印鑑だから、再利用したい。」という場合、ぜひ彫らせていただきます。

リフォームの工賃自体はつげ印材が一番お安くて、直径12ミリ以内で姓のみならば、4600円(税込み)です。

お電話による相談もお受けしておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
電話 042-622-1976 楽善堂

つげ印材をリフォームのために面訂(めんてい、一度平面にすること)した状態です。
新しい文字を彫ることができますが、前にあった文字が印面に残っています。
これはかなり長くお使いになった印材です。


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