東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



つげ印材の彫り直し(リフォーム)

2017年07月08日 お知らせ

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて125年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

印鑑の彫り直し(リフォーム)のご注文を全国からいただいて彫刻しております。

印鑑の材質の種類は、象牙が多く、次いで水牛(白水牛、黒水牛)です。時折、木製のつげ印材の時もあります。象牙や水牛と違ってつげ材の場合は、印面(文字の彫刻面)から朱肉の油を細かな木目から吸い上げて、再彫刻できるような平面状態になっても、朱肉の油が残っています。ほとんど使用しなかった印鑑の場合は、影響はありませんが、「毎日頻繁に使ってきました。」といった場合は彫り直しは可能ですが、印面に残っている古い朱肉の油が、卓上にある朱肉の油をはじいてしまい、綺麗に捺印できない欠点があります。

 

彫刻する場合、朱肉がしみ込んだつげの印材は彫ってみると「サクサク」よりも「ボソボソ」の感覚です。30年以上前に、私は墨田区の両国の印判店で修業をしていましたが、この時は「つげの彫り直しは受けないで勘弁してもらえ」が師匠の指示でした。職人にとっては彫りにくい仕事でした。

 

現在、楽善堂では、以上のような欠点の説明をして、彫り直し(印鑑リフォーム)をお受けしています。

 

印鑑の彫り直し(リフォーム)の価格表へ https://inkan-reform.com/price/

つげ印材の場合、直径12ミリで4500円(税込)です。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。
内容をご確認の上、送信ボタンを押ししてください。