東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



ナチュラル黒水牛の印材

2011年02月25日 印鑑の素材

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

寒さが和らぎ、朝が楽になりました。今日は四月くらいの陽気とか。

今日は『ナチュラル黒水牛』の印材をご紹介したいと思います。(写真で白の模様がある方の印材) 一般に市販されている印材、黒水牛は工程の最後のほうで染料、薬品を使い黒く色付けをしています。そのため、均一に黒1色になっています。当店の場合、ご注文のお客様に印材を選んでいただいていますが、象牙や白水牛(正式には牛の角、白)の場合だと、網目や模様、色加減で「この印材のほうがいい」がありますが、黒水牛だと「同じようで選びようがない」というところがあります。

大阪府、松原市にある印材加工メーカー、株式会社マツムラさんの社長さんと、昨日電話で詳しいことを教えていただき、また資料をFAXしてもらいました。『ナチュラル黒水牛』は「自然のままの黒水牛素材の模様が表面にあり、天然素材の風格がより一層深まります。そのために、印材の模様が一本一本異なります。一切染色加工していませんので、環境にやさしい商品です。」という商品説明がありました。

『ナチュラル黒水牛』は「環境にやさしい」だけでなく、“素材本来の味わいが出ている”という点でもオススメしたい印材です。お値段は通常の「染めあり」の印材と同じでございます。


▲左から2番目、一番右がナチュラル黒水牛です。
左側2本、男性向き銀行印で8800円(直径13.5ミリ)
右側2本、女性向き銀行印、6800円(直径12ミリ)です。


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