東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



フェルメール展

2008年09月25日 店長のプライベート


──── 八王子で印鑑を作り続けて100年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

17世紀のオランダの画家、フェルメール展が、上野の東京都美術館であり、夏日となった23日(秋分の日)にファミリーで鑑賞に行ってきました。

彼が生涯で残した作品数はわずか30数点。1つの作品の中に明暗、光の表現が実によく描かれていました。人物画などは、1つの方向からだけスポットライトが絵の中に照らされているのでは?と思えるくらいに光の表現がよくなされていました。

フェルメールと同時代のオランダの画家の作品も同時に展覧されていました。その中で私が「いいなあ!」と足を数分止めて鑑賞したのは、フェルメールの風景画「小路」(こみち、と読むのではないかと思う)でした。写真にある風景画です。 


風景画の場合、絵の前に立って、気持ちだけは絵の中に勝手に入り込んで、自由に絵の中を歩き回って遊ぶ、そんな鑑賞の仕方を私はしています。すると、2〜3分すぐ経ってしまいます。

美しいものを見ていくと、感性の中に美のセンスが養われ、やがてそれが仕事に生かされてきます。絵画に限らず、神社やお寺の屋根の形とライン、庭園なども美しいものです。

私は印鑑作りの職人ですが、字入れ(印鑑の文字を書く)の時に、この美のセンスが間接的にでも生きてきます。いろいろな書体、表情の印がありますが、「美印、美人の顔をした印」を作りたい、そんな思いを持っております。


フェルメール展 
http://www.tbs.co.jp/vermeer/
12月14日(日)まで、東京都美術館で開催中。月曜休館。 ▼東京都美術館エントランス


楽善堂のホームページ
https://rakuzendo.com


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