東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



中心部分が捺(お)せない印鑑

2025年06月27日 お知らせ

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて125年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

 2週間程前から、店のビルの外壁塗装工事を始めました。経年劣化もあり今後のためにも塗装屋さんにお願いをしました。工事に見えたついでに社長さんから「会社の印鑑の中心部が捺せなくて困っているだけれど。」というご相談を受けました。

 お持ちになった会社の印鑑を拝見したら、二重丸の中心部分、代表取締役印、の箇所が印字できませんでした。印材(印鑑の材料)は黒水牛です。印材が木製、象牙製などの場合は、このような不具合は起きません。水牛に黒水牛、白水牛とありますが、水牛材は中心部に芯があり、経年と共に中心部が凹(へこ)んできます。その場でトクサ板(印材の彫刻面を平面にしたり、滑らかにしたりする道具)で修正をしたら、中心部まで印字できるようになりました。その場で修正ができて社長さんは大喜びでした。

 水牛の印材は経年と共に中心部が凹むことを予想して、初めから中心部をやや高く調整しておく、これが印判職人の方法です。社長さんに聞いたら、ディスカウントストアーの中にある、はんこ取次部門で会社の印鑑をお作りになったとのこと、印面調整の仕事が不十分だったのかもしれません。当店で作った印鑑でなくても、中心部が印字できない印鑑でお困りの方は、ご相談に乗りますのでお気軽にお電話、またはメール下さいませ。

  電話 042-622-1976 楽善堂  メール inkan@rakuzendo.com

 外壁塗装の会社は、株式会社トーシンリフォームさん、神奈川県相模原市から来てくれていて、とても丁寧な仕事をしてくれます。仕事の経過報告も写真で撮ってLINEで送って来るので安心してお任せしています。

  電話 0120-775-388 株式会社トーシンリフォーム 代表取締役 田中 徹正 様  

       創業25年の会社、防水工事もお得意です。

▲右は修正前に印影です。左はトクサ板を掛けて修正後の印影です。
田中社長さんのご了解をいただき、社名入りの印影を掲載できました。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。
内容をご確認の上、送信ボタンを押ししてください。

CAPTCHA