──── 八王子で印鑑を作り続けて100年 ────
こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
早いものであさっては、もう9月になります。
近くの小学校は1日を待たず、8月28日(木)から2学期が始まっています。
週休2日のカリキュラムのせいでしょうか。
印鑑の文字として、一番多く使われるのが篆書(てんしょ)です。
聞き慣れないし、見慣れない文字ですね。書道の授業の一環で篆刻(てんこく)がありますが
その篆刻で彫る文字が篆書です。秦の始皇帝が統一したとされ紀元前から中国にありました。
下に「山」字の篆書を出してみました。楷書は1種類しかありませんが、篆書は同じ文字でも数種類あります。画数の多い「山」、少ない「山」。「山口」さんの印鑑を彫る時は、画数の少ない「山」を、「山藤」さんの印鑑を彫る時は、画数の多い「山」を選びます。
これを「篆刻三法」の中の「字法」といいます。どの字を選べばいいバランスの取れた印鑑が仕上がるか? これを字法で考えます。
次回は「篆刻三法」の「章法」についてお話します。
▲篆書は「山」だけでもこれだけある。「篆刻字林」三圭社より
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