東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



印鑑の素材 (黒水牛)

2008年12月11日 印鑑の素材


──── 八王子で印鑑を作り続けて100年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

印鑑の素材で、黒水牛の材料のご紹介です。
産地は、東南アジアです。農地で働く牛で水辺に生息、体も角(つの)も黒色です。
かなりの本数は採れますが、印鑑に使える部分は先端の部分、三分の一から四分の一です。

以前にご紹介した木製の印鑑に比べて硬度があり、回数押しに耐えられます。普段のお仕事で、毎日、決済に何度も捺印する、こんな場合にはオススメの印鑑材料です。

写真、左から無地印材(上のしるしの凹みが無い)、指型付き(凹みがある)、朱竹の模様入り、銀丹入り(丹は上のしるし)、金丹入り、白蝶貝入り、です。光線の加減で銀丹と金丹の区別ができずすみません。白蝶貝は銀ほど光りません。押さえた白です。金丹(右から2つ目)は丹を入れた職人の銘「東峰」が丹の左下に刻んであります。

無地の印材は、主に実印用、慎重に捺印するため敢えて上のしるしを付けていません。
印鑑の彫刻面を一度見て、それから捺印する、というプロセスを大事にしています。
その他の印材は、捺印時に便利なように上のしるしがあります。印鑑も使用用途で細かな部分のご提案が違ってきます。

男性用実印の場合でのお値段(ケース付き)。無地、指型付き ?14700 朱竹模様 ?15700
           銀丹 ?15700  金丹 ?16700  です。 



▲黒水牛印材のいろいろ

楽善堂のホームページ
https://rakuzendo.com


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