──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────
こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
今日、25日は雨になりました。気持ちのせいか、快晴の日よりも肌寒く感じます。
先日、正方形の角印と一緒に割印(わりいん)のご注文がありました。保育社で出版している『カラーブックス』シリーズの中に『印鑑入門』があり、このように説明されています。
「契印の別名がある。二枚の書類にまたがって二ツ割になる印なので、便宜上、長方楕円形になるのが普通である。登記公文書などに使う。雅印の関房印(かんぼういん)に似ている。」
縦長の長方形で上下の短い線を丸くした形状です。陸上競技場のトラックの直線部分が長くなったような輪郭です。ここに会社の名前を彫って2つの書類の境目に押捺しておいて、別々に書類がなっても、後日に合わせてみれば同じ内容の文書であったことがわかる仕組みです。文中にあった、「雅印の関防印」は、書道の作品や日本画の作品の右上に捺す、長方形の印です。刻字は「心、水の如し。学ぶに如かず。娯心。」など、人生訓や作者の好きな言葉を彫ります。
割印は契約時に使いますが、この割印を使わないで個人の印鑑を割印と同じように使って押捺することもあります。できれば割印を使って押捺するのが正式な方法と言えます。この割印、大きさの規格に3種類あり、長いほうの寸法で、36ミリ、33ミリ、30ミリとあります。字数の多い社名の場合には長い寸法の割印のほうが文字の収まりがよくなります。
▲割印のいろいろです。お値段は、つげ材で30ミリの寸法、彫りあがり?20000です。外枠の上下の線質が丸くなくて、直線の割印もあります。
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