東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



父親と酒を酌み交わす

2010年12月03日 徒然(つれづれ)なるままに・・・

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

昨晩は、父親(楽善堂、三代目)と酒を酌み交わしました。月に1度程度ですが、「晩御飯を食べに来いよ」と呼んでくれます。どこかの店に出掛けるわけでなく、店の裏が住まいになっているので、店を閉めたら残業せずにすぐに食卓に直行になります。通常は七時閉店で日計売り上げを管理して、雑務を終えてからの帰宅なので、8時頃が晩御飯ですが、父親のペースに合わせると7時過ぎに食事になってしまいます。

父は、大正12年の12月生まれで、もうすぐ満年齢で87歳になります。医者に通うわけでもなく毎朝の7キロ散歩を楽しみ、読書も楽しみながらで健在です。店の上に住んでいながら、私は仕事に忙しく、日中はほとんど会話がありません。父も気を遣ってか、事務的な用件の話で終わらせています。

昨日は、見習い修行時代の話を聞きました。初めに、はんこ彫りを習った師匠は、明治生まれでなく、文久年間(1861〜64)の生まれの人だったこと、途中で亡くなったので、それから日本橋の印判店に住み込みで2年ほど、働いていたこと、昭和16年の大東亜戦争開戦時は、もう八王子に帰ってきていたこと、などなどの話を聞けました。

同世代の友人で、親が天国に行っている人もいます。私の場合、両親とも健在でいてくれることは、ありがたいことと思いました。


▲父が40代の頃に店を建て替えた時に、篆刻家、内藤香石先生に
作ってもらった、店名の“篆額”(てんがく)です。
左端に「平澤印舗の主(あるじ)に嘱(しょく)さる」とあります。
現在、この篆額は店の左手奥に掛けてあります。


八王子 印鑑 楽善堂のホームページ https://rakuzendo.com

楽善堂の印鑑リフォーム専用ペーhttps://inkan-reform.com




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