東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



草書実印のお客様

2009年07月28日 印鑑の文字

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

昨日お見えになったお客様で、実印に「草書」とご指定になる方がいらっしゃいました。
合計3本でその内の1本が草書です。印鑑の材料よりも文字に押した書体、作風にこだわるお客様です。このようなお客様が職人としては“お気にいっていただけるよう、いいものを作って差し上げよう”という気にしてくれる方です。書体は草書ではなかったが、一度他の店で作ったが気に入らないので、会計事務所の紹介で当店にお見えいただいた、とのことでした。

実印、銀行印は、使うご本人さえ文字が分かっていれば、他の人が印鑑の押し型だけを見て判読できなくても問題ありません。むしろ、判読できない位ほうが印の値打ちがあります。そんな点をこのお客様もよくご存知でおそらく「草書」とご指定になったかと思います。

下記に2種の文字の楷書、行書、草書を出してみました。楷書、行書は判読できても草書となると判読しにくいですね。「林」は何となく読めても、「村」の方はひらがなの「お」の変形した文字のように見えます。

判読しにくい書体となると、吉相体(印相体とも言う)、草書です。印鑑職人にそのように指示すれば希望のように仕上げてくれます。






楽善堂、書体のページ https://rakuzendo.com/shotai.html

八王子 印鑑 楽善堂のホームページ https://rakuzendo.com





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