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先日、直径18ミリの虎目石の印材(印鑑の材料)に法人(会社)の名前、役職を彫る仕事を受けました。
法人用の実印とは、登記印とも言い、地域の法務局に社名入りの印鑑を登録します。印影の形として二重丸になっていて、外周は時計回りに、会社名、中心部に近い内丸に役職名(代表取締役印が多い)を彫ります。登記印はほとんどが木製、または黒水牛の素材で受けることが多いのですが、今回の仕事はお客様から、虎目石を送って来られました。彫刻面は未彫刻で、彫ってある文字はありませんでした。このお客様は、占い師さんで、お頼まれ物の法人登記印でした。虎目石に彫ることが大吉、との判断だったと思われます。書体は縁起の良い吉相体(きっそうたい)のご指示です。
虎目石に限らず、宝石印(水晶、メノウ、翡翠石など)に、個人名でなく、会社の名前を彫る仕事は珍しく、四代目の私が受けた中では初めての仕事でした。宝石印が、小さな文字の彫刻に耐えうるか?が少々心配でした。宝石印は、サンドブラスト工法で彫り、私の印刀(いんとう、印鑑を彫る彫刻刀)では彫れないので、専門の職人にお願いしています。事前に電話で確認したら、「文字を見てお返事します。」でした。幸い、会社名にカタカナが多かったので、無理なく仕上がってきました。
印鑑リフォームの仕事は既に文字が彫ってある印鑑を彫り直すことが象牙の場合多いのですが、今回のように未彫刻の印材お持込みも、承っております。宝石印鑑の場合は未彫刻が多くあります。宝石印鑑の場合、文字が彫ってあり一度平面に加工する場合、別途、1,100円の工賃をいただいています。今回のように未彫刻の場合だと、平面に加工する工賃は不要になります。彫刻する文字数でお値段が決まるので、ご希望のお客様はお気軽のお値段をお問い合わせ下さいませ。虎目石の場合、1文字の彫刻料金は6,400円(税込)です。
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