東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



象牙の次に良い印材

2020年02月19日 お知らせ

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて125年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

象牙は1990年のワシントン条約により輸入禁止となりました。しかし、輸入禁止以前から日本にあった在庫品、またはこれ以後でも合法的解禁時による輸入品は登録業者のみ、販売が許可されています。当店は象牙取り扱いの正規登録店になっています。一方で、動物保護団体のバッシングを受けてお客様の象牙離れも進んで来ています。

そこで今回は、「象牙の次に良い印材」をご紹介いたします。「牛の角、白」(うしのつの、しろ)です。牛の角には白と黒とあり、白の方がぐっと高級な印材になります。半透明で側面から彫刻面を見ると、透けて見えて彫ってある深さがわかります。髪の毛のような細いストライプ模様が出ている印材が最高級です。産地はアフリカ・オーストラリアです。色は、グレー系、ホワイト系、クリーム系と分かれますが、グレー系は多く、ホワイト系(純白に近いホワイト)、クリーム系が希少です。私の店ではクリーム系を多く取り揃えております。銀行印としてお薦めの直径12ミリで金枠の印鑑ケース・レザーケース付きで、15200円(税込み)、男性、女性を問わずお薦めの印材です。

当店の在庫にある牛の角、白を小さい直径から大きい直径まで出してみました。円形だけでなく小判型(楕円形)もあります(上段の右から4番目)。

右上は訂正印、左に行くほど大きくなります。左上は直径18ミリです。
左下は1辺が24ミリの正方形、角印。右下は直径18ミリの鞘(さや)付きです。下段は個人でなく、会社用の印材です。上辺の中央にある小さな円形は牙鋲(げびょう)と言って、象牙製の鋲、これで文字の上位置を示しています。



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