──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────
こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
角印(正方形の印鑑)で、つげ材で36ミリ角(1辺の長さが36ミリ)の注文がありました。3年に1度あるかどうか位の仕事です。ご注文は八王子の大きな神社さんでした。角印は会社での用途の場合、21ミリ角または24ミリ角がほとんどです。A3サイズよりやや大きい賞状、感謝状などに捺す角印で、30ミリ角ほどの大きさです。ミリの数値で、30ミリ以外は端数の数値なのは、印材の規格が曲尺(かねじゃく)の分(ぶ)だからです。一分、約3ミリなので、3の倍数の数値になっています。21ミリ角はあっても、20ミリ角は既製印材ではないのは、このためです。
角印は捺す場所の用紙の大きさで寸法が違ってきます。大きい用紙には大き目の寸法をご提案しています。一般実務では、A4用紙なので21ミリ角印くらいが適当サイズです。また、絵手紙で葉書に作者の落款印として捺す、と言う場合は12ミリ角印、10.5ミリ角印くらいです。
36ミリ角印の仕事をしながら、20年くらい前に全国技術競技会に出品した作品が36ミリ角だったことを思い出しました。出品時用に画用紙に貼って記名したものが残っていました。
▲つげ材36ミリ角印です。高さは61ミリ程ですが、面積が広い分、
小さな印材に比べて低く見えます。下にあるのは印床(いんしょう、
作品を捺す時に使う竹バレン)です。
▲36ミリ角印です。この作品は入選作でした。文字は縦書き3行で、
広島平 和記念 公園印 と彫ってあります。
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