東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



モナカ台木付のゴム印

2018年07月21日 お知らせ

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて125年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

連日の猛暑日です。お元気でお過ごしでしょうか?

今日はゴム印の台木(だいぎ、ゴム面を貼ってある上の木の部分)について書いてみたいと思います。先日、大きめの外枠付きのゴム印のご注文があり、ニギリ台木(センターに手で握れるグリップがある)では、端の方まで力が掛からずに十分に押捺できないかな、と思いモナカ台木でメーカーに発注しました。

食べるモナカのように見えるので、以前はモナカ台木と言いましたが、現在、メーカーでは天丸ニギリ、と言っています。天丸(てんまる)とは、上部が丸くなっている、程の意味です。厚さ、15ミリ位の長方形の木製板に下側は文字のゴム面、上側に天丸ニギリを付けます。通常のニギリ台木に比べて天丸ニギリは左右に幅があるので、端の方まで力が掛けられます。

サイズは2種あって、中サイズ、横幅55ミリ。大サイズは横幅、73ミリです。この下にこれよりも大きな長方形の木製板がきますが、ここに「背見出しを付けて下さい」とメーカーには指示を出します。ゴム面の文字が外側木製板に印字されます。その為、上から見てゴム印の文字が外側部分だけ見えるようになります。

ご注文でいただいたゴム印のサイズから、どの種類の台木を付ければ使いやすいか?ご提案しています。天丸台木よりも大きな台木が必要な場合はアイロン台木(アイロンのグリップのような台木)があります。

▲上から順に、天丸ニギリ台木(大)、天丸ニギリ台木(中)、プラ製のニギリ台木(TOPスター台木)です。木の平板の上に文字表示がありませんが、ご注文の仕事の場合は印字します。



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