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東京都区内にお住いのお客様からプラチナ製の印鑑をお預かりして彫り直し(リフォーム)をする仕事をいただきました。貴金属業界に当たってみて彫り直しを受けて下さるメーカーさんが見つかりました。送付後にメーカーの社長さんから電話が入り「申し訳ないが、純度に関して表示の数値と実際の数値が違うので受けられない。」と言われました。
お預かりのプラチナ印材の側面には小さく「850」と表示があり、実際に比重計で計ると、750とのことでした。技術的にはおそらく、何の問題もなく彫刻できると思いますが、業界として受けていないとのことでした。やはり、しっかりとした企業倫理をお持ちの方と思いました。
プラチナ印鑑をお持ちのお客様にはすぐに電話を入れて、理由を説明してお詫びしました。事前に、お客様のお名前の印稿(印鑑にした場合の仕上がりのデザイン)をメールでお送りしていたので、今回は直径は同じで白い水牛の印鑑を、当店からお詫びとして作らせていただくことにしました。
金属製の印鑑は、チタン材を除いてはほとんど受注がありません。今回の件でよい学習ができました。お客様には事前に、「実際の純度の数値が表記の数値と違う場合はお受けできません。」をお伝えする必要があります。
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