東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



80%程度の同型印

2025年12月06日 お知らせ

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて125年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

 先日、外枠が欠けている印鑑を彫り直しました。時計で言うと左側、8時から11時くらいの位置が欠けていました。お客様からのご希望で「現状に近い状態で復元して欲しい。」とご指示をいただきました。私からは、「100%は難しいですが、80%位ならば同じようにお作り致します。」とお伝えしました。念のため、「銀行さんに銀行印としてお届けがある場合は、改印のお手続きをなさって下さい。」と付け加えさせていただきました。

 銀行さんでは印影に対して目の肥えている方が対応しているので、80%程度の同型印では「偽造印を作って来た。」とお客様が疑われることの方が心配です。そのため、改印届のお願いをしています。当店で80%程度の同型印の対応をしているのは、お客様の中には今まで長く使ってきた印章(はんこ)の外枠が欠けた、でも印影が気に入っているので同じように使っていきたい、というご希望に対応するためです。印章(はんこ)の現物を持参(または郵送)される場合は問題ありませんが、印影(はんこの押し型)だけから同じような印章(はんこ)というご注文には慎重に対応しております。

▲左は見本帳にあるサンプル印影、右は私がこれをもとにやや同型印
で作ってみました。荒彫りのあと外枠を仕上げていきますが、
太めの外枠を細くしていくので、
右の作品は文字が外枠から少し離れています。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。
内容をご確認の上、送信ボタンを押ししてください。

CAPTCHA