東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



子規庵にて

2008年10月02日 店長のプライベート


──── 八王子で印鑑を作り続けて100年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

この間の日曜日、台東区、根岸にある「子規庵」に行きました。
明治期の俳人、正岡子規が34歳で夭折するまでの約8年間を過ごした住居です。
九月十九日が子規の命日で、日にちが過ぎてしまいましたが伺いました。

庭には大きな糸瓜(へちま)が、秋の虫を聞きながらまだ青々としていました。
写真は子規終焉の間で、畳に座って庭の糸瓜を眺めていると子規への思いひとしおでした。

和机は、指物師(さしものし)に注文で作らせたもので、座って左足の上に当たる部分がくり抜いてありました。これは子規が左足が伸ばせなくなり、立膝をしても机に近づけるように工夫された机です。

子規庵の帰りは徒歩4分ほどの「根岸三平堂」に寄りました。子規庵の券を提示すると
入館料の600円が500円になります。昭和の爆笑王「林家三平」。展示物で、書き付けたおびただしい量のノートを見ると、師匠の高座の陰での努力がよくわかります。

明治と昭和の「香り」に触れることのできた1日でした。

糸瓜咲て 痰のつまりし 佛かな (子規絶筆三句の一句)

子規庵 基本は月曜休庵、10:30〜16:00 入庵料金 500円
財団法人 子規庵保存会 http://www.shikian.or.jp


▲子規終焉の間から庭を眺める

楽善堂のホームページ
https://rakuzendo.com


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