東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



はんこ自販機で試作品を作る

2016年03月04日 店舗経営 接客

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

昨日、当店から歩いて5分程、八王子のドン.キホーテに行き、はんこ自販機を使って認め印を1本作りました。時々、お客様にこの自販機を紹介することがあり、念のためどこまで作成できるか、確認したかったからです。紹介をしておいて、お客様のご希望に間に合わなかったら、具合が悪いと思いました。

「はんこ自販機に行った方がよいですよ」。と言わなければならないのは、以下の場合です。
 1.別製で作る印鑑が当店の価格、930円では高いという場合。
 2.30分から40分掛かります、とお伝えして、「もっと早く欲しい」という場合。

実際に私がはんこ自販機で試作してみて、文字を作るのに5分、彫刻に10分という時間でした。お値段は、アカネ材(つげ材の一種)、10.5ミリ直径で500円(税込)です。作り方は銀行のATMで振り込みをするように、タッチパネルで文字を入れていきます。旧漢字、異体字(ハシゴの、土が上にくる𠮷、など)にも対応していました。

当店、楽善堂では、旧漢字、異体字(澤、、、嶋など)の既製認め印は、500種類あり、470円(税込)で販売しているので、既製で見つけられれば、自販機の500円よりもお安く、その場でお求めいただけます。



▲ドン.キホーテの一階に、はんこ自販機(左側)が置いてあります。
 仕上がったはんこは、ホットコーヒーのように足元に近い所から出てきました。


▲職人としてびっくりだったのは、印面(彫刻面)に墨打ち(すみうち)がしてありませんでした。
 自販機なのだから、なくて当たり前です。


▲職人仕事は、墨打ちをする前に、トクサ板で印面を滑らかにします。


▲墨打ちすると、文字が見やすくなります。つげ材の場合はこのまま、お客様に渡します。
      象牙、水牛の場合は、仕上げの作業後に、墨を落とすのが正しい作法です。
      文字は、「工藤泰臓」、「工」の字の右側に点を加筆で書く作業も可能でした。




八王子 印鑑 楽善堂のホームページ https://rakuzendo.com

楽善堂の印鑑リフォーム専用ページhttps://inkan-reform.com

英語版のページ、外国人のお客様用ページ http://www.name-stamp.tokyo/

楽善堂のレア物印鑑・象嵌(ぞうがん)細工の象牙印鑑https://rakuzendo.com/shohin/shohin017.html




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