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このリフォームのブログでは、今年初の記事になります。本年もよろしくお願い致します。
今年になって初めてのリフォームの仕事は同型印でした。外枠の欠けた印鑑のリフォームの場合、2種類方法があり、
1.70%くらいは書体、作風を真似てリフォームする。銀行印の場合、銀行さんに改印届をする。
2.95%の同型印にする。この場合は、銀行さんへの改印届は不要。
お客様には、メールで上記の2種の説明と、お値段は、象牙の印鑑なので1.の場合は14,700円、2.の場合は37,500円 をお伝えしました。「母が作ってくれたものなので、今まで大切に使って来ました。」と初めのメールにあり、こちらのお尋ねへの回答は1.同型印で作って下さい、でした。
このお客様は、長崎県の方でした。よく当店を見つけてくれたものだと、感謝です。同型印の場合、お預かりの印鑑にすぐに彫るのでなく、一度、試し彫りをします。幸い当店に同じ直径の象牙印材があったので、彫ってみました。その後、微調整をして100%に近付ける仕事をします。同じ直径の規格でも試し彫りの印材と、本番の印材とでは0.4ミリの違いがありました。13.4ミリと13.8ミリの違いです。これだけ違うと、押捺してみると、直径に大小の違いが出ているのが分かります。文字は同じに仕上がっても、直径で明らかに“同型”ではなくなります。
印材(印鑑の材料)の直径は、同じ規格でも材料によって微妙な違いがあり、一般的にはつげ⇒水牛⇒象牙 の順で小さくなります。今回は同じ象牙印材でしたが、違いがありました。日々、職人仕事をしておりますが、今回も経験値を積むことができました。
▲3種の印材です。下からつげ⇒黒水牛⇒象牙です。規格の直径は3本とも13.5ミリ
ですが、印材により、微妙にサイズが違います。白い象牙が大きく、黒水牛が
小さく見えるのは、色の違いによる錯覚と思われます。
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