東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



朱肉と印泥

2011年05月10日 印鑑関連商品

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

天気予報どおり、3時前後から雨になりました。今は少し小降りになりました。
当店では彫りあがった印鑑を捺(お)すのに、印泥(いんでい)を使っています。中国製のものです。先月、水晶の印を納めたお客様から電話があり「この色がとてもいいが何を使っていますか?」と聞かれました。上海西泠印社(しゃんはいせいれいいんしゃ)の美麗(びれい)という印泥です、とお答えしました。

印泥(いんでい)、聞き慣れない言葉と思います。簡単に言えば、中国で印泥、日本では朱肉です。ただ、朱肉は素材にパンヤ(綿花の繊維)を使うのに対し、印泥は艾(もぐさ)を使います。朱の色も違っていて、印泥のほうが濃い赤色になります。特に美麗というブランドは濃い色になります。

事務的に使うなら朱肉で十分ですが、ひとたび、絵画の作品や書道の作品に落款印として捺したいということになると、印泥をお薦めしたいと思います。


▲中国産の印泥(いんでい)です。これは美麗(びれい)の一両装(30g)で2940円です。ヘラが付いていて、表面を平らにするのに使います。説明書は漢字ばかりの中国語です。


▲上の印影は朱肉で捺しました。下は印泥で捺したものです。


八王子 印鑑 楽善堂のホームページ https://rakuzendo.com

楽善堂の印鑑リフォーム専用ペーhttps://inkan-reform.com





コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。
内容をご確認の上、送信ボタンを押ししてください。