東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



江戸時代の石印、判読

2014年02月14日 店舗経営 接客

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

ホワイトバレンタインになりました。先週降った雪に綺麗な雪が積もっていきます。

先月、京都の神社関係の方から「江戸時代、天明期の石印の文字を判読していただきたい。」というメールと電話がありました。メールの添付に石印本体と印影が画像で付いていました。長方形の石印に四文字が篆書(てんしょ)で彫ってあり、かなり画数が多い篆書で、二文字は判読できても、残りの二文字は辞書にある文字だけでは判読できませんでした。篆書は一つの文字で、10種以上の篆書が出てくることもあります。神社では、石印の文字の判読により、どこの博物館に保管してもらうか、が決まるそうです。

このお客様に「なぜ当店にお問い合わせをいただきましたか?」と電話で話している時に伺ったら「印鑑の文字 判読」というキーワードで捜していたら楽善堂に当たったとのことでした。

私の所属している「東京都印章技能士会」の先輩二人にFAXを送り、石印の解読をお願いしました。一字は判読できて、もう一字は候補として、三文字が挙がりました。結果をお客様にお伝えして、大正解まで至らなかったことをお詫びしました。

当初から、判読には代金は掛からないことをお伝えしていましたが、お礼にと京都の老舗の羊羹をお送りいただきました。技能士会の先輩にも分けるようにと送って来られました。このようなお客様とのやり取りが「商売冥利」というものと思います。


▲先日行った、東京スカイツリーから見た隅田川です。
左手にある橋、駒形橋の下を水上バスがくぐろうとしています。
本文とは関係ありません。


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