東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



スペインから落款印のご注文

2017年12月22日 お知らせ

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて125年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

2週間ほど前に、スペインのセビリアに住む女性から落款印のご注文がありました。友だちにクリスマスプレゼントに贈りたいので、間に合ように作って欲しいとメールにありました。先週、日本郵便のEMS(EXPRESS MAIL SERVICE)で発送しました。送料は2200円掛かりましたが、お客様のご負担です。ほかに、印鑑ケース、朱肉のご希望があり同封しました。印鑑ケースは落款印に合うように布製の印箱を選びました。

 

外国人向けのホームページでは、文字数が多くても対応のしやすい小判型(楕円形)を横に使う形を提案していますが、今回のお客様はホームページを見てメールを下さいましたが、正方形の角印をご指定になりました。金額、サイズなどはページに出ていないので、メールのやり取りの中で、ご提案→ご了解をいただく、という流れでした。

 

彫る文字は漢字でした。スペイン語の名前を入力すると漢字、カタカナが表示される便利なページがWEB上にあり、この機能をお客様が使って、私が漢字を考えなくてもお客様から漢字の指定を受けました。書体は篆書(日本人にも判読しにくい)ではクレームなってもまずいので、判読しやすい古印体(既製の印鑑に多く使われている)で彫りました。

 

外国人のお客様からのメールで、英語でなく他言語(今回はスペイン語)で書かれていたのは初めてでした。GOOGLEの翻訳機能を使って、日本語に訳して、私からの返事は日本語→スペイン語にしました。GOOGLEの翻訳機能は完全でなく、おかしな日本語が時々現れます。また、翻訳後のスペイン語を読んだお客様からは「意味が分からない箇所がある」と返事が来ました。メールのやり取りの最後になって、このお客様は英語の読み書きが十分にできる方とわかり、「初めから英語でメールを書いてほしかったなあ」と思いました(笑い)

 

         ▲頭部に筋入りの細工のあるツゲ性の落款印です

 

          ▲布製の印箱を閉じたところ、落款印の寸法

           15mm角で、長さは60ミリです

           印箱付きのお値段で、7860円(税込)です



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