東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



ベルギー、ブリュッセルのお客様

2018年04月21日 お知らせ

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて125年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

ベルギー、ブリュッセルのお客様から石印材の彫刻3本のご注文をいただきました。楽善堂、英語版のホームページで当店を見つけてくれました。仏教、禅宗の道場を開いている方で、43年間、禅の瞑想実践家、ヨーロッパ式の方法での禅を教えていらっしゃいます。
シルクと紙に押捺するために三本の石印が必要とメールに書いてありました。石印材の彫る文字は篆書(てんしょ)の見本文字をjpgのデータで送って来られました。

お客様のご了解をいただけたので、写真を掲載させていただきます。一辺5センチの正方形は、印文(いんぶん、はんこに彫る文字)は、佛(仏)法僧寶(宝)でした。他の2本はご自分のお名前をローマ字で彫りました。3本の石印材がまとめて収納できる適当な布製の印箱がないかと思い、書道用品屋さんに捜しに行ったら、余白のスペースができるけれども、見つけることができました。小さな印材を収納できる印箱はありますが、5センチの正方形を収納できる印箱は無理かな?と思っておりました。

彫った印材を発送後に「朱肉も欲しい」とメールが来て、シャチハタ社から出ている内寸で、9センチ直径の朱肉(主に、神社、仏閣用寸法)を送らせていただきました。ベルギーには朱肉は売られていないことに後から気が付きました。

石印材を彫る前に印稿(仕上がりのラフデザイン)をメールでやり取りしたり、石印材の写真を撮って送ったりで、メールの送受信回数は40回を超えました。ご注文のお話をいただいてから発送まで、1か月以上かかりましたが、お客様は気に入ってくれて私も職人冥利を感じております。英文ですが、文章を記載させていただきます。石印材も寸法が大きいので、店の在庫に無く、新宿まで仕入れに行きました。

Dear Toh san,

I just received this morning the 3 seals. They are beautiful, harmonious, deep and at the same time strong. I congratulate you for your excellent artistic work, as well as the choice of stones.
I am happy to have now the stones that you have engraved yourself. Their use will be important and useful. Despite the distance, we had good communication and I thank you sincerely.

With all my respect

≪和訳≫
親愛なる東さん(私の下の名前)、

私は今朝、3つの印鑑を受け取りました。 印鑑は美しく、調和があり、深く、同時に強さもあります。 あなたの優れた芸術作品と石の選択を祝福します。私は今あなたが彫刻した石を持ててうれしいです。 この使用は重要であり役に立ちます。 遠方にもかかわらず、私たちは良いコミュニケーションを持てて、心から感謝します。

すべての尊敬をもって

このお客様から、ホームページアドレスをブログに書いて欲しい、とご依頼があったので記載させていただきます。『ダイセン禅センター』さんの紹介ページです。
原文はフランス語ですが、翻訳のボタンをクリックで、日本語で読めます。

http://daisen.eu

                 ▲青田石の石印材です。


             ▲布製の印箱、石印材を三本、収納できました。


            ▲赤地に梅の絵模様、布製の印箱を閉じたところです。

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