東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



同型印のご注文、2本

2020年06月06日 お知らせ

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて125年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

先月、5月は同型印のご注文が2本ありました。1本は秋田県のお客様、もう1本は静岡県のお客様でした。幸いなことに紙に押捺された印影から同型印を作るのではなく、はんこそのものが送られて来て、外枠(印鑑の輪郭部分)が欠けているため、修理を兼ねての同型印でした。当店で同じ印鑑を数回捺してみて、一番きれいに文字が出ている印影を採用して作っていきます。

『幸いなことに』と書いたのは、二つに理由があり、1つは紙で支給された場合、不鮮明な箇所があると、想像して文字を作るしかないので、精度が下がる。もう1つの理由は(こちらの方がもっと大事)、印章(はんこ、その物)があれば同じ印章は作らないので、犯罪につながる可能性がゼロになるからです。印章は唯一無二といって、同一のものが2つあってはならない、が基本の考えです。仮に2つあって他人が保有すると、契約、銀行の預金引き出しが、本人に成りすますことで可能になる心配があります。

例えば、親の莫大な銀行預金を親が知らないところで子供が引き出してしまうことも可能になってしまいます。振り込め詐欺が横行する世の中なので、金額により、銀行さんも口座の名義の本人が引き出しに来たのか? 確認作業をするとは思いますが。

本当に印鑑を紛失して困っている方の場合、犯罪と無縁ならば同型印の仕事は引き受けますが、どこか怪しい場合はお断りするようにしております。
下記は同型印のご注文で印章は無くて印影からの作成依頼の場合に、お客様にお渡ししている文章です。



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