東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



抜けなくなった印鑑のキャップを修理

2022年01月08日 お知らせ

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて125年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

 明けましておめでとうございます。(遅ればせながら)
 今年、初のブログとなりました。本年もよろしくお願い致します。

 開店初日の5日に、「印鑑のキャップが抜けなくて困っているのですが。」というお電話をいただきました。「ご遠方ですか?」と伺ったら八王子市内で当店から自転車で行ける程の距離でした。「午後6時まで店は開いているので、どうぞお越し下さいませ。」とお伝えしたらご来店になりました。

 竹の物差しと金づちを使って少しずつキャップに力を加えたら、キャップが取れました。その後、お客様に「キャップの内側を削ってゆるく調整も致しますが、どうされますか?」と伺ったら、お願いしますとなり、印刀(いんとう、はんこを彫る刃物)の側面を使って、内側を削りました。写真は削ったあとに出た削りカスです。寒い時期はキャップが収縮して内側の直径が狭くなり、抜けなくなることがままあります。

 当店でのキャップの修理代金は下記のようにさせていただいております。
キャップを抜くまで⇒1100円(税込)
キャップの内側を削ってゆるく調整する作業⇒1100円(税込)

 お客様ご自身でキャップを抜くことができれば一番良いと思います。10年ほど前に書いた私のブログがありました。下記に紹介いたします。
  https://blog.goo.ne.jp/rakuzendo/e/750c6cc9f7d69a068dfa061a402312b0

修理が完了したキャップと削りカスです。右上は同じ種類(白水牛)の
当店にある印材です。



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