東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



貴石印鑑、正式な名称をお伝えする

2024年07月20日 お知らせ

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて125年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

 暑中お見舞い申し上げます。

ここ、八王子は都心部よりも暑く、店の二階の部屋はエアコンなしの状態で37.7度です。

 先日、川崎市のお客様が貴石印鑑を送って来られて、「中国で求めた翡翠(ひすい)の印材」と書かれていました。今まで見てきた翡翠とは違うようだ、と思いました。初めて拝見する模様の貴石印鑑だったので、貴石だけを彫刻する職人に彫刻を依頼する時に聞いたら「紅縞瑪瑙(べにしまめのう)」と教えてくれました。紅よりも白い部分が多い「紅縞瑪瑙」でした。

 このお客様の貴石印鑑は、お父様が買って来られて「この印材は翡翠だよ。」とおっしゃていらしたとのこと、お客様ご本人がそのように思っていらっしゃるならば、あえて「これは翡翠ではありません。」と訂正することもないかな?と当初は少しばかり思いました。しかし、後々になって、他の方から「これは翡翠ではない。」と他の方から指摘されたら、よろしくない、ここは受けた店の責任できちんと正式名称をお伝えするべき、と考え直しました。

 印材でなく、文字に関してはお気に入りの印影見本を印鑑と一緒に送って来られて、そのような作風で印稿(仕上がりのデザイン)を書いて彫る前にメールでお送りしました。とても気に入っていただき、喜んでいただけました。商品の納入後、このお客様からお礼のメールもいただき、正式な貴石印鑑の名称についてもお知らせ下さりありがとう、と言っていただきました。

▲翡翠(ヒスイ)は大きく分けて印度ヒスイと本ヒスイとあり、濃淡はあってもグリーン系が多いです。
メノーは、単色よりも縞模様が出ている印材が多く見受けられます。
文字の彫刻料金はメノーの場合、1文字、6,400円(税込)、ヒスイの場合で1文字、8,400円(税込)で
お受けしております。



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