東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



「彫ってある文字が気に入らない」場合の彫り直し

2020年01月30日 お知らせ

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて125年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

先日、大阪府のお客様から2本の印鑑が送られてきました。外枠(印鑑の輪郭部分)が欠けているのではなく、文字はきちんと彫ってありました。事前のメールで彫る文字のご指定があり、送付されてきた印鑑に彫ってある文字と同じお名前でした。

女性の方で、結婚に伴い姓が変わるので、旧姓の印鑑の文字を新しい姓に彫り直して欲しい、というご注文は多くいただきます。今回のご注文の例は珍しく、お客様にメールで確認したら、現状の文字が気に入らず、彫り直したいというご希望でした。

印鑑リフォームはお客様の印鑑をお預かりして彫り直すので、今回のような場合でなくても印稿(仕上がりのラフデザイン)を起こして、メールの添付でお送りしています。OKのお返事をいただいてから彫ります。

場合により、「この部分ももっと太くしてほしいが。」というご希望もいただきます。私からもその場合のデメリットなどもご説明しながらお客様と、作品について折り合いをつけて彫ります。印稿(仕上がりのラフデザイン)は1作品までは無料(彫刻料金に含まれる)ですが、2作品目からは別途、姓のみの場合で2200円の料金が掛かります。時々ですが、2作品を見比べてから書体を選ぶ、というお客様もいらっしゃいます。

印章(印鑑の本体)、印影(紙に捺された印鑑の形)は、長く残るものなので、まずお客様のご納得・お気持ち、を大切にしたいと思っております。

印鑑の彫直しでよくお客様からお預かりする印鑑です。
左から、つげ・黒水牛・白水牛・象牙・水晶・赤メノウです。


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