東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



半分以上、外枠のない印判をリフォーム

2020年08月22日 お知らせ

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

 先日、新宿区のお客様からのご注文で、年季のはいった柘植(つげ)製の印判をリフォームしました。送られてきた印判にお手紙があり

「結婚する時に父母が持たせてくれた印鑑ですが、もう50年位以上経ってしまいました。早くに父母を亡くしたので愛着があり是非同じようにリフォームしていただけたら幸いです。」と書いてありました。

 リフォームする時に困ったのは、時計の位置で言うと11時から1時のあたりの外枠が磨滅していて、外枠と文字との空き(スペース)がどのくらいあるか?が想像するしかなかったことです。印判の直径はおおよそ、10.5ミリと分かっていたので、広い部分で0.5ミリ弱と見当を付けました。

 仕上がって発送する時に、お客様に電話したら「愛着があり、銀行に届けているので今までと同じに使っていきたかった。」とおっしゃいました。

同型印はまず試作品を作り、見比べながら修正、その後に本番の仕事を作る、この流れで作成します。手間と時間のかかる仕事でした。

印影は個人情報なので、お名前が分からないようにホワイト修正液で消してあります。
左側、旧の印影の上部は外枠でなく文字の上部分です。本来はこの上に細い外枠がありました。


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