東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



印稿、ビフォアとアフター

2012年03月03日 印鑑の文字

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

今日は3月3日で“ひなまつり”です。娘たちが小さかった頃は、建国記念日の2月11日にお雛様を出して3月3日まで飾ったものでした。中学生の頃から飾らなくなってしまいました。桃の節句とも言いますから、昔の暦では桜が散った後の暖かな陽気にひな祭りだったと思われます。

通信販売のお客様で、印稿(仕上がりのラフデザイン)をご希望の方がありました。メールの添付でお送りして、少々の線質の変更ご希望がありました。篆書(てんしょ)の文字に対して目が肥えていらっしゃる方かと思います。2回目の印稿でOKが出て彫刻しました。1回目にお出ししたのは下記の印稿です。文字は縦書きに「篠崎」さんです。




この印稿で「篠」字の竹冠の横画、平ら過ぎるのでもう少し曲線にして欲しい、というのがお客さまのご希望でした。竹冠は、コップを伏せたような形の中央に縦画を書く竹冠もありますが、この作品の場合、画数が多いので横画を皿を伏せたような線質にしました。竹冠より下の部分を狭くして、横画の上反り曲線を強く表現しました。下の部分を狭くしたので、「篠」の右下の「木」の形を変えました。それが下記の作品です。




このように印稿はまだ彫っていない状態なので、ご希望によって変えてから彫刻することが可能です。仕上がりまでお急ぎでないなら、印鑑ご注文時に、“印稿希望”とご指示をいただければこのような流れでお受けしております。

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楽善堂の印鑑リフォーム専用ペーhttps://inkan-reform.com





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