──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────
こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
印鑑の材料(印材)で、キャップ、業界用語だと鞘(さや)、が抜けなくなって困った、ということが時々あります。特に寒い時期はキャップが収縮するためにさらに抜けにくくなります。ゆるすぎてキャップがすぐに取れてしまう、も困りものですが、こちらは押捺することができます。
キャップが取れないと、“書類に押捺できない、捺せない”ことになります。簡単な解決方法を書きます。
1.ゴム手袋(そうじに使う時きの物)を両手にして、ゆっくり回しながら抜く。
2.軽く金槌(かなづち)でキャップの回りを叩いて1.の方法をやってみる。
3.印材と物差しを片方の手に持って、物差しをキャップと印材本体の間に置いて物差しの上から金槌で叩く。叩くキャップの場所を変えていく。
4.3.までやっても取れない場合、水の中に5分くらい漬けておく。その後、1.の方法を行なう。
5.外れたあと、彫刻面とキャップの内側は水に濡れているので、布でよくふきあげて乾かししておく。
先日、黒水牛の印材のキャップが取れないので、4.の方法を試みたら、すぐに取れました。日常の手入れとしては、印を押捺した後、印面に付着したを朱肉をティッシュペーパーで取り除いておくとよいです。印面の外枠近くに残った朱肉が糊の役割をして、キャップが抜けない原因を作ります。
▲印材を水に漬(つ)けることで、キャップがゆるくなります。
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