東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



形見の印鑑

2009年05月15日 店舗経営 接客

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

今日はとっても爽やかな一日でした。暑からず、寒からず、過ごしやすい陽気でした。店に湿度計付きの温度計があり、温度は18度から22度くらい、湿度は50%から60%くらいの間が、気持ちよく過ごせる数字のようです。

閉店間際に、象牙印鑑のリフォーム(彫り直し)のお客様がお見えになりました。お話をいただいてみると、亡くなられたおじい様の象牙印をお孫さんの為に作ってあげたいとのことでした。同居をしていたというお話もあり、お孫さんにとってもおじい様とはいろいろと想い出があったのではないかと思いました。やはり、新規の印材もいいですが、使い込んで年季の入っている印材も、味があっていいものです。象牙印材の場合、象牙が朱肉の朱色を吸い上げて,白の中に、朱が入っています。昔の印材なので、丈(長さ)が36ミリ(1寸2分)でした。洋服ほどの変化はありませんが、印鑑の長さも、特に実印は昔は(昭和の50年代くらいまで)短めを、はんこ屋は薦めていました。以後は60ミリ丈が主流になっています。

リフォームといっても、ほとんど長さが短くなったのが分からないように直します。印鑑の彫ってある深さは、個人の実印で1ミリ程度だからです。

今いただいたこの仕事、お孫さんが「これは僕のおじいさんが大切に使っていたはんこなんだ。」と誇らしげに使ってくれることを願いながら彫りたいと思います。


▲リフォームのお客様がお持ちになったのと同サイズの印鑑(店の印材)(右)と現在、主流になった60ミリ丈の印鑑(左)

八王子 印鑑 楽善堂のホームページ https://rakuzendo.com





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