東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



白水牛の役職印

2012年05月11日 印鑑の素材

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

先日、牛の角(うしのつの)白の役職印の注文が出ました。通常、役職印は、木のツゲ材か黒水牛で決めるお客様が多いのですが、「色が綺麗」と言ってお決めになりました。

この印材、黒水牛に対して白水牛とも言われ、オフホワイトで半透明、きれいな細い縦縞が特徴です。役職印ではキャップ(業界用語では、鞘(さや)という)があるので、本体の印材をキャップに入れようとすると、印材が入っていくのが透けて見えます。彫刻したあとに側面から彫刻面を見ると、透けるので彫ってある深さがわかります。

白い角を持った牛から取ります。原産地はオーストラリアです。昔は「オランダ水牛」と言われました。オランダが原産地でなく、“舶来もの”を“オランダもの”と称していた名残の言い方と思います。珍しく貴重なものというイメージだったのでしょう。

硬度では象牙印材に及びませんが、透き通るような美しさ、縞模様の綺麗さは象牙以上のものがあります。個人の実印、会社の実印(役職印)にお薦めしたい印材です。


▲白水牛の役職印です。半透明で細い縦縞が綺麗です。
トカゲ皮のケース付き、48700円(税込み)です。


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