東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



落款印を解読

2017年08月12日 お知らせ

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて125年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

徳島県のお客様から、メールで「注文ではないのですが」というタイトルで、落款印の篆書の文字解読を依頼されました。初めは、美術関係の出版社に問い合わせても断られて、次にアンティークショップに聞いたら専門じゃない、と違う文字の解読をされたようです。「篆書研究」のキーワードでググったら、当店の楽善堂がヒットしたそうです。

「分かってすごく嬉しいです。」というお返事をいただきました。文字そのものも、判読しづらいですが、四文字の読んでいく順番も回文(反時計回り)なので、読みづらかったかと思いました。

掲載の篆書は、判読依頼のお客様のご了解をいただいて掲載しております。

右上の文字が「橘」、反時計回りに読んで、「橘芳高作」と読みます。右下の文字は判読しにくいですが、「作」の字の篆書です。調べたら、橘芳高さんは、能面、狂言の面の作者と分かりました。お客様からの画像は能面の裏面を写真で撮ったものかと思われます。



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